低体温の目安は体温が35度台です。
体温が36度台であれば正常ですが、35度台だと低体温ですが、冷え性や低血圧が関係している場合もあります。
冷え性の人に体温が低い人が多いのです。
体温が低い人は基礎代謝や免疫力が低く、そこに睡眠不足や体を冷やす要素が加わると、体温はさらに低下して、むくみや疲れ易いなどの症状が現れます。
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一般に人の平熱は36.5℃前後ですが、低体温の人の平熱は35.5℃近くしかありません。
人体は周囲の環境などで急激に体温が下がると、震えが来たり筋肉が硬直しますが、これは熱を作り出そうとする働きで、こうなることで体温を通常の状態に戻し一定に保つようにしようとします。
ところが、この働きが上手く行われない場合、あまりにも急でこのような動作で熱を作るのが間に合わないと低体温の状態になってしまいます。
しかし、最近問題になっているのはこのような一時的な体温の低下ではなく、人体の平熱が低下していることです。
この恒常的な低体温の傾向は、食事習慣や生活習慣の変化が原因とされています。
そして、女性だけではなく男性や子どもにも低体温化が進んでいると言われています。
冷え性は体の表面が冷たくなるという自覚できる現象が多いのですが、低体温は体の内部の全体的な冷えなので自覚現象がなく、単なる肩凝りや疲れだと見過ごしがちになります。
さらに、低体温が冷え性の原因になっていることもありますから、低体温の人は冷え性にも気をつけなければなりません。
また、自律神経失調症の状態で、排出機能が低下したり、アレルギー体質など新陳代謝が不活発な状態では基礎代謝が12%程度落ちて、新陳代謝が50~60%程度になるといわれています。
そうなると体は低体温化して極端な場合は34℃前後まで下がり、生死の境になってしまいます。
低体温の原因は低血圧から来ると言われていますが、低血圧は貧血とも密接な関係があると同時に冷え性とも関連があります。
したがって低体温を改善するためには、生命維持の大元であり活動力の維持に欠かせない食生活の見直しが第一になるでしょう。
冷え性だから低体温になるのではなく、低体温化を招く食生活が冷え性になる遠因と言う認識を持てば、低体温と冷え性の関係はお分かりになるのではないでしょうか。
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冷え性の原因にもなる低血圧の症状はどんなもの?
血圧とは、血液が流れるときに血管を内側から押す圧力のことを指しますが、血管が拡がったり血の巡りが悪くなることで、血管を押す圧力が下がってしまう状態が低血圧です。
低血圧の一般的症状として、眩暈やふらつき、耳鳴り、食欲不振、倦怠感、手足の冷えやむくみなどがあげられます。
しかし低血圧だからといって、これらの症状がいつも重なったりして現れる訳ではありません。
単に血圧が低いだけでは不快な症状が顕著に現われませんから、低血圧症とは呼ばれませんし、それに対する特別な治療もされることはありません。
眩暈や立ちくらみは、単なる一時的な貧血で起きることも多いようです。
血液内のヘモグロビンの不足によって起きる貧血は低血圧とは全く別のものですので、区別するように注意しましょう。
低血圧の人は一般に長寿の傾向があるといわれるくらいで、高血圧の場合に比べ深刻さの度合いもぐっと低くなることもあるため、あまり気にとめず、日常生活を過ごす人も多いようです。
この低血圧の種類では、その殆どが本態性低血圧と呼ばれる、特にはっきりとした原因が見当たらない、いわば体質としての低血圧のようです。
血圧は遺伝による影響が強いことから、親が低血圧の人は低血圧になる可能性が高くなる、と言われています。
本態性低血圧とは
一般的に低血圧と言われているのが、この本態性低血圧です。
低血圧を引き起こす病気や異常がなく、血圧だけが正常値よりも低いものをさします。
原因ははっきりしませんが、生まれつき低血圧になりやすい遺伝性の体質の為と考えられています。
この低血圧は、本態性高血圧の様に進行して、脳、心臓、腎臓などに障害をおよぼすということはありません。
血圧が低いため、動脈硬化の進行はむしろ遅くなり長寿を全うする人が多いと言われています。
症状は多種多様の訴えがみられ、多くの場合、同時に数多くの症状を訴えるため、不定愁訴と呼ばれています。
そのため、自分が病気だと思いこみ診察を受けるのですが、検査しても異常が見られないため、ノイローゼや自律神経失調症として取り扱われることが多くあります。
出典:低血圧 – 日本製薬商事株式会社オフィシャルサイト
本態性低血圧の場合は、無理に血圧を高くするための治療や投薬などは特に行われません。
疲れや眩暈などの低血圧の症状を軽減するために、生活習慣の改善と体力づくりに関わる方法が講じられるだけです。
また、生活で強い精神的ストレスを受け続けることは低血圧の症状を増長し、悪化させることがありますし、タバコやコーヒーなどの嗜好品も量を控えるようにします。
さらに、血圧を下げやすくするアルコールの飲みすぎにも注意しましょう。
低血圧には、起立性低血圧があり、特に小学生くらいの子どもによく見られる症状ですが、成長するにつれて一般に症状も改善していきます。
また、症候性低血圧では、明らかに別の原因となる病気があり、心臓や胃腸・内分泌などの病気や、病気治療のための投薬が血圧低下の原因となっている場合があります。
高齢者では加齢によって自律神経の乱れが起こりやすく一日の血圧の変動幅も大きくなり易いことから、病気や薬によってそれがさらに促され、低血圧の症状を呈することがあります。
起立性低血圧とは
急に立ち上がったり、長時間立ち続けていたりすると、立ちくらみ、めまいなどを訴えるものを起立性低血圧と呼んでいます。
この起立性低血圧には原因の明らかな症候性起立性低血圧と、原因不明の特発性起立性低血圧とがあります。
出典:低血圧 – 日本製薬商事株式会社オフィシャルサイト
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低血圧の人はどんな体質?体質によっては冷え性以外の悪影響を及ぼすかも
低血圧とは心臓が血液を送り出す力が弱いことで、冷え性の場合、同時に低血圧になっている場合が多いようです。
冷え性は、低血圧で体質が陰性の体質に偏っている場合に起ります。
反対に、高血圧で陽性体質の人が冷え性になることはありません。
そして、やや陽性の体質の人が一番心身共に健康でいられる状態なのです。
動物で見てみますと、動きが俊敏で、瞬発力に優れた肉食動物は陽性よりの動物です。
ライオンやチーター等が代表格です。
逆に動きがゆったりとしていて、持続力に優れる草食動物は陰性に近い動物です。
馬や牛などが代表格です。
ライオンなどの動物は狩をする時に最大限のパワーとスピードを要するので、基本的に心臓の心拍数が多く、血圧が高めなのです。
馬は牧草を食べて過しますので、血圧は低く心拍数も比較的少ないのです。
人間は雑食動物なので、肉でも野菜でも食べますし、体のことを考えればそうあるべきで、肉でも野菜でもバランスよく食べることが大切です。
先ほど述べましたが、人間の一番良い状態は陰性でも陽性でもなく、真ん中からやや陽性の状態です。
しかし、このバランスが崩れると体調が悪くなります。
動物性タンパク質を一切摂らず、葉っぱばかりを毎日たべていると体質が陰性に偏り、様々な陰性疾患に苦しむようで、冷え性、低血圧は陰性体質の典型的な症状なのです。
ついでですが、極陽性体質の人は心臓病や腰痛、高血圧等の病気に注意が必要です。
その逆に、極陰性体質の場合、冷え性、低血圧、ガン、糖尿病に注意が必要になります。
また、糖分の過剰摂取をしている人には、低体温・低血圧・冷え性がよく見られるようです。
糖分を過剰に摂取すると、ビタミンやミネラルが余計に消耗されるので、体中が劣化してしまいます。
血管が劣化して締りがなくなるために低血圧になるそうです。
低血圧の人はアルコールを控えるべき?その理由と冷え性との関係
低血圧の人がアルコール類を飲む場合は日本酒のような醸造酒がよく、高血圧の人にはウィスキーのような蒸留酒が良いという説を耳にしたことがありますか?
同じアルコールでももしかしたらその製造方法で何かしらの違いがあるのかもしれませんが、真偽のほどは不明です。
しかし大きく見た場合、低血圧の人にアルコールは不向きなのではないでしょうか。
お酒を飲んで、気持ちが悪くなって倒れたりする人はどうも低血圧の人に多いようです。
これも科学的にアルコールと低血圧の因果関係は立証されていませんから、何とも言えませんが、そういう話はよく耳にします。
低血圧の人がアルコール類を飲んでいると、
- 段々と周りの声が聞こえなくなる
- 視界が白っぽくチカチカする
- 顔面が蒼白になる
- 全身に力が入れられず、膝が抜けて倒れる、しかし意識はあり、周囲との意思の疎通は可能
- ブルブルと震えが止まらないほど寒気がする
- 手足の感覚がなくなるほど冷える、そして少し吐き気がする
などの現象がしばしば起きます。
そして、30分ほども横になっていると回復し、立てるようになりますが、異様な寒気だけがかなりの時間にわたって続きます。
このような人は血液検査をしても貧血ではありませんが、血圧は上が100前後になるようです。
このような体験談はあちらこちらで耳にしますから、やはりアルコール類は低血圧の人には向かないのではないかと考える次第です。
そして、この時に感じる寒さには要注意でしょう。
もしかすると、これが原因で冷え性になるかもしれないからです。
かなりの寒気を感じることは、自律神経系統にも何らかの影響が及ぶ可能性があります。
その結果自律神経が不調になり、ホルモンバランスにも影響して、これらが原因になって冷え性になる、というプロセスは容易に考えられることです。
このような低血圧の人は言い方を換えれば、お酒に弱い体質なのかもしれません。
そのことを考えると、アルコールを分解する体内の酵素が少ないことも関係しているのかもしれませんが、アルコールを分解する性質があると言われているビタミンCなどを多く摂っておくことも必要なのではないでしょうか。
なお、ビタミンCは冷え性の改善にも必要な成分の一つです。
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低血圧を改善して冷え性改善につなげましょう
低血圧の症状を改善する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
低血圧になると、全身の細胞に血液がスムーズに循環しなくなります。
その結果として、細胞に栄養や酸素が十分にいき渡らないため慢性的に身体に不調を感じてしまいます。
この低血圧の症状を改善する一つの方法として毎日の生活リズムにウォーキングやストレッチなど、軽い運動の時間を組み入れることが大切でしょう。
疲れやすいから何もしないで、なんとなく時間を過ごすということは避けた方がよさそうです。
それから、低血圧に効果的な方法に乾布摩擦があります。
健康のために乾布摩擦をする人はいると思いますが、乾布摩擦は低血圧の人にも効果的なのです。
乾いたタオルなどで皮膚をこすることで皮膚が刺激され、血管が収縮します。
そして、毎日これを続けていくことで血圧が少しずつ改善されていくのです。
しかも、皮膚も丈夫になりますから、体調がくずれやすい季節の変わり目でも、風邪をひくことも少なく、毎日を元気に過ごせるでしょう。
- ふくらはぎは、足先からひざに向かって、太ももはひざから脚の付け根に向かって下から上へとこすります。
- ひざの脇から腰に向かって、下から上へとこすります。
- 臍の周囲を円を描くようにこすります。
- 手の先から肩へ向かってこすります。
- 背中にタオルをたすきがけにしてこすります。
- 首筋から心臓にむけて、胸を上から下へこすります。
乾布摩擦は、足の先から心臓に向かって皮膚が温かくなるまで行います。
それぞれ左右15回ずつ、合計10~15分ほどは続けましょう。
また、低血圧の人は、体力がなく疲れやすい傾向があります。
これをなんとか改善したいという人も多いのですが、このような人は筋肉の量も少ないようです。
筋肉の量が多ければ、運動のエネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵量が多く、疲れにくくなりますが、低血圧の人には、その筋肉が少ないので疲れやすいのです。
少しずつ筋肉をつけて、筋力のアップを図っていけば低血圧は解消できることもあるので、その結果として低血圧に起因する冷え性も改善されることになります。
筋肉を使えば血液の循環が良くなり、筋肉もすこしずつに強くなって、筋肉の量が増えて行きます。
この体にいい一連の流れが増強されるのには、日々の運動の積み重ねが重要だということをしっかりと認識するようにしましょう。
筋グリコーゲンとは
筋肉に蓄えられる糖の一種で、筋肉の収縮のためのエネルギー源となる。
筋肉に蓄えられるグリコーゲンを筋グリコーゲンといいます。
体内のグリコーゲンの8割強が筋グリコーゲンとして蓄えられており、運動においてとても重要な役割を果たしています。
出典:筋グリコーゲン | e-ヘルスネット 情報提供
骨盤体操をして低血圧と冷え性を改善させよう
女性の場合、骨盤の歪みは冷えや低血圧の大敵なのです。
骨盤が変形していると下半身の水分や血液を上半身に押し戻す力が弱くなり、下半身の冷えを招き易くなります。
女性の骨盤の中は複雑に入り組んでいて下腹部に血液が滞留し易い構造になっていて、この下腹部の鬱血は手先や足先への血流を悪くしてしまいます。
また、骨盤が歪むと体全体のバランスも崩れてきます。
まず、骨盤が開くと内蔵が下がって下腹部が膨らんできて、むくみ易く冷え性にもなります。
したがって、この骨盤の歪みを矯正することは、冷え性の解消やお腹が出っ張らないボディラインをつくることにつながります。
骨盤の歪みを矯正するストレッチやエクササイズは自分で簡単に出来ますから、実行して、むくみや冷え性を解消しましょう。
更年期症状の原因になるのは骨盤腔内にある卵巣や子宮の機能の低下で、ホルモンの分泌が減り、自律神経の働きが乱れから冷えなどの症状が起こってきます。
骨盤のバランスが悪い人と足の片方が開いているように見えたり、腰がねじれているように見えたりしますが、それは骨盤の関節が縮んだり、伸びたりするからです。
骨盤のバランスを改善する運動は難しくはありません。
- 立って、足を肩幅の広さに開き、両足の膝の上を両手でしっかりとつかみます。
そのまま膝を軽く曲げて腰を落とします。 - 背筋をピンと伸ばして左後方または右後方へゆっくりと体をひねっていきます。
この動作を左右交互に行ってみて、楽にひねることができたほうでいいですから4~5回繰り返します。
こうするとひねりにくかったほうも、同じようにひねることが出来るようになってきます。
中腰になるのがつらい場合は、仰向けに寝て、足をそろえて両膝を立て、そのままゆっくりと足をできるだけ真横にゆっくり倒してみてください。
そうすると、足の動きにつれて腰も自然に持ち上がっていきます。 - 無理のないところでこの動作を止め、3~5秒経ったら、ため息を吐く要領で力を抜きます。
この動作を左右交互に行ってみて、どちらかやりやすいほうを選んで、2~3回、同じ動作を繰り返します。
この骨盤矯正体操を日課にしていると骨盤のバランスが良くなってきて、そこからくる冷え性も改善できるでしょう。
冷え性の人にも当てはまる?低血圧が改善できる食べ物飲み物
低血圧とアルコールは相性が悪いようですが、中国の薬膳酒を寝る前に少量飲むことで、低血圧は治ったという例もあるようです。
薬膳酒とは、手作りでナツメ酒やミツヒ酒などですが、杏酒や梅酒などでも良さそうです。
低血圧は西洋医学的には決して病気ではないので、治す場合は東洋医学の方が改善効果があるでしょう。
朝、起き抜けに梅醤番茶を飲むのも効果的ということも言われています。
低血圧改善に効果のある飲み物は冷え性改善にもおすすめといわれるものと同じですね。
低血圧で冷え性の人は上記で紹介した飲み物を飲んでみてください。
西洋医学の栄養学では、血圧を上げるには朝からしっかりしたものを沢山食べる、ということになりますが、実は低血圧はある意味では自律神経の失調ですから、かえって体に無理がきます。
朝はまだ目覚めていない胃に優しい温かい食べ物や飲み物がいいでしょう。
血管内での血液の押す力が低いのが低血圧ですから、低血圧の人には食欲不振、腹痛、便秘の人がいます。
このような人には意外と糖尿病患者の料理レシピが参考になるようです。
すなわち、
- 蛋白質(肉、魚、乳製品等)
- ミネラル(海草、魚の丸干し、野菜、実等)
- チェダーチーズ
- お茶、紅茶、コーヒー(血圧を上げるカフェインが含まれています)
などです。
そして、食後は横になり休息をとりましょう。
低血圧では胃の消化に必要な血流も悪くなっていますし、腸の吸収機能も低下していますから、食べたすぐ後で体を動かしたり、頭脳を使い過ぎると、消化不良を起こしてしまいます。
また、低血圧は貧血とは異なりますから鉄分を大量に摂ったりしても血圧は上昇しません。
低血圧の改善には勿論食べ物も大切な要素ではありますが、血流を促進する香辛料なども適量であれば効果が期待できるかもしれません。
しかし、基本的には低血圧そのものは病気ではありませんから、気に病まないで、できるだけ食事はゆっくり良く噛んで食べて胃腸の負担を軽くすることに留意することでしょう。
そして、食後はすぐに過激には動かないことを心がけて、何事も慌てないで行動することも大切なことではないでしょうか。