冷え性は妊婦の大敵!冷えの原因と改善方法を調査
体が冷えると、血液の循環が悪くなって各細胞に栄養や酸素が行きわたらなくなることがあります。
そのため、女性の冷え性はできるだけ改善した方が良く、特に妊婦の場合は体を冷やしてはいけないと昔から言われてきました。
妊娠中に冷えやすい原因や、その対策について詳しく見ていきましょう!

妊婦の冷えの原因と母子への影響

冷え性の妊婦妊娠すると女性の身体は大きな変化を起こします。
赤ちゃんが成長していくために必要な状態に母体が変化するため、実に妊婦のおよそ6割ほどが妊娠中は冷えやすいと感じています。

冷えの原因は自律神経の乱れやストレス、血行不良、運動不足、女性ホルモンの大きな変化や乱れ、環境、など妊婦でもいろいろな原因があります。
どのような原因があっても冷えは赤ちゃんにも大きな影響をおぼすので、早めの対処が必要になります。

妊婦の体は冷えやすい!妊娠による体の変化を解説

胎児と妊婦
妊娠すると胎児はどんどん大きくなり、母体のお腹もどんどん大きく成長していきます。
妊婦は通常時よりも心拍出量も増えるので暑さを感じやすくなり、つい涼しさを求めてしまうことがあります。

妊婦は循環血液量が通常時の1.5倍になり、ただでさえ大きなお腹に体力を消耗しているのに、もともと筋肉量が多くはないのでうまく増えた血液を循環させられなくなっていきます。
しかも増えた血液は水分が多く通常よりも薄い血液のため、むくみやすく冷えやすい状態になります。

また妊娠中から産後の授乳期にかけては、体内の鉄分がどんどん赤ちゃんに運ばれたり母乳から出ていってしまうので、貧血にもなりやすく、どうしても冷えやすい条件がそろってしまいます。
妊婦は暑さを感じやすいですが、本当は体が冷えやすい状態になっているため、冷えには注意しなければならないといえます。

妊婦の冷え性が及ぼす影響とは?胎児のリスクを高めることもある

マイナートラブルに悩む妊婦
妊娠中は先にも述べたように体が冷えやすくなっているので冷やさないことが大前提ですが、妊婦の冷え性は妊娠中にどのような影響があるのでしょうか?

妊娠中の母体への影響としてはつわりがひどくなる傾向があり、人によっては食事が摂れなくなることもあります。
またお腹が張りやすく、切迫早産などのリスクも高まります。
その他では腰痛や便秘、むくみや足をつるといった症状も出やすくなることがわかっています。

出産のときには冷えそのものが悪影響を及ぼし、筋肉のしなやかな動きを阻害してしまい筋肉を固くしてしまうことから、痛みには敏感になるのに陣痛が弱い、子宮口も開きにくくなるなどの難産になるリスクが高まります。
お産そのものに時間がかかってしまい母体の体力にも影響し、場合によっては母子ともに危険な状態になる可能性もゼロではありません。

授乳拒否の赤ちゃん産後で重要なのは母乳ですが、母乳は母体の血液からできていますので、冷え性の方の母乳はやや冷えていることがあります。
母乳の味はミルクのように一定ではなく、食事や体調によって変化するので、冷え性になりやすい食生活をしている方の母乳は赤ちゃんが飲むのを嫌がることもあります。
そうなれば赤ちゃんはお腹が空いても母乳を嫌がるので、母乳育児ができない状態になってしまいます。

胎児への影響としては、お腹の中も冷えていると赤ちゃんは温かいところを探して動き回るようになります。
そのためお腹の中でくるくると動くことも増えていき、出産のときには逆子になりやすいと言われています。
逆子は治すための体操やお灸などがありますが、最悪の場合は帝王切開になりますので、そうなれば母体の負担は大きくなります。

さらに妊娠中の血流が悪い場合は、胎児に十分な栄養や酸素が行きわたらない可能性が出てきます。
そのため赤ちゃんの体重が思うように増えない、早産や流産のリスクも高くなるといったことも考えられるので、妊婦の冷えは絶対に放置してはいけないものです。

激しい胎動・逆子の胎児赤ちゃんはお腹の中で冷えていることを感じると良く行う行動があります。
通常赤ちゃんはお腹の中でゆったりと動きますが、冷えているときは居心地が良くないのか頻繁に激しい動きを取るようになります。
両足でお腹を連続して蹴るような胎動があったら冷えを疑ってみましょう。

また先にも述べたように温かいところを探して動き回るので、逆子になりやすくなります。
さらにしゃっくりが増えることもあるので妊婦の冷えは赤ちゃんも感じていることを知り、こうしたサインがあるときは積極的に体を温めましょう。

妊娠中の冷え性対策を調査

妊娠中の冷え性対策方法
妊娠中の冷え性改善方法はいくつもの種類がありますが、無理をしないことが大前提です。
自分ではこれくらい大丈夫と思っていても、実際にはお腹の赤ちゃんの成長によっては無理を生じることもあります。
どんな冷え性対策の場合でもやりすぎはNGと考えておき、できるだけ毎日少しの習慣をプラスするようなイメージのものがおすすめです。

冷え性にもいくつかの種類がありますので、自分がどんな冷え症なのかを把握することも大切になります。
また冷え性のタイプによっては冷え性対策グッズを使用することもおすすめです。

自分でできる冷え性改善方法を紹介

自分自身で冷え性対策には大きく分けて3種類あり食事、服装、入浴が挙げられます。
どれも自宅にいてできる対策なので少しずつ取り入れてみると良いでしょう。

食事 食事

冷え性改善食事冷たい食べ物や飲み物を控えるようにすることや、食材をできるだけ加熱して温かくすること、飲み物も温かいものか常温にするように心がけると直接的な冷えを予防できます。

また体を温める働きのある根菜類やショウガ、発酵食品などを積極的に取り入れた食生活もおすすめで、ヨーグルトなども上手く取り入れるようにしましょう。
毎日食事には和風のメニューだとカロリーの面でも安心できます。

服装 服装

冷え性改善の服装妊娠中は体を締め付けるような下着、例えばガードルなどは血行を悪くさせてしまうので締め付けの緩いものを選ぶようにします。
体をゆったりさせる服装が理想的なので、下着や普段着はある程度のものをマタニティ用に切り替えることも考えましょう。

部屋の中でも素足で過ごすよりも、靴下やタイツなど必要に応じたものをはくことがおすすめです。
素足はどうしても足先が冷えてしまうので、妊婦さんの間だけでも我慢する方が良いといえます。

入浴 入浴

冷え性改善入浴法毎日のお風呂はなるべくバスタブに入るようにします。
何と言っても冷え性の解消には体を芯から温めることが最大の効果を発揮しますので、半身浴でゆったりしたり、バスタブに浸かる習慣をつける方が体全体を温めることができます。

毎日シャワーだけの方は体が冷えやすく、温まりにくい状態のままです。
もしもバスタブに浸かれないトラブルなどがある場合でも、足湯や手湯などをうまく使って血流を促進するように心がけましょう。

血行促進なら運動が1番!屋外での冷え性改善方法はコレ

運動する妊婦
冷え性改善のためには運動が1番効果的ですが、妊娠中は安定期に入る16週以降の取り組みが基本になります。
安定期に入っていても お腹が張りやすい方や、ドクターストップがかかっている方は運動は控えてもらいます。 

トラブルの無い方で安定期のために運動する場合でも、念のために担当ドクターからに相談してから行ってください。
お腹の張りなどの異常を感じたらすぐに運動を中止するということは必ず守るようにします。

ウォーキングする妊婦妊娠中でも手軽にできるのはウォーキングです。
妊婦の運動としてもおすすめですし、簡単で準備物が要らないことから手軽に始められるものです。
始めは散歩のようにのんびり歩くだけでも良く、慣れてきたら徐々に歩く速さを意識して歩くようにします。

この場合も無理のないペースが基本で、できれば決まったコースを歩くようにすると何らかのトラブルがあった場合でも発見が早くて済むようになりますし、スマホなどの連絡できるものは必ず携帯するようにしましょう。

マタニティヨガをする妊婦人気があるのはマタニティヨガです。
ゆったりとした動きで関節や筋肉を動かすことに加えて、妊婦の身体に負担が少なくなるように考えられたプログラムなので安心して取り組めます。
深い呼吸や柔軟な筋肉を作ることができるので、出産に向けての体力作りとしても、とても有効なものです。

少しハードになってくるのはマタニティビクスです。
ヨガよりは若干運動量が多いマタニティビクスは、エアロビクスよりも妊婦の体に負担をかけないように工夫された内容です。
プールで歩く妊婦音楽に合わせて体を動かすことが楽しいですし、筋力アップにつながるため出産時のサポートにもなります。
体重コントロールや冷えとむくみの予防や解消にも効果的です。
もう1つ人気があるのがマタニティスイミングですが、大抵は温水プールで体を動かすものですが、冷え性が気になるときはスイミングは避けた方が良いと考えます。
冷え性の人は他の運動を無理なく行うことがおすすめです。

冷え性対策グッズもおすすめ!上手な活用方法公開

妊婦向け冷え性対策グッズ
冷え性改善のためにちょっといいものはないかな?そんな風に考えるときは冷え性対策グッズがおすすめです。
妊婦でも利用可能な冷え性対策グッズは意外と多くあり、自分に合ったものを使うことがおすすめです。

腹帯 腹帯

腹帯は古くからある妊婦用の腹巻のようなもので、近年では機能性のあるものも多くなっています。
シンプルなものは妊婦のせり出したお腹にも対応している腹巻タイプで、それは夏場でも吸水性があり使えるようになっています。
この腹巻タイプは冷え性対策グッズとしてはとても良く、巻いている安心感もありますので、まず手始めに使用することがおすすめです。

カイロや湯たんぽ カイロや湯たんぽ

カイロや湯たんぽは冷え性対策グッズの基本、王道のようなものです。
常にカイロは常備しておく方がよく、使わなかったら保管しておくこともできるので便利です。
寒さを感じているときは、貼るタイプのカイロをお尻の割れ目の上の方にある仙骨に当てると良く、骨盤内にも温かさを届けることにもなるのでおすすめです。

湯たんぽは、近年ではミニタイプやレンジでチンするタイプもあるので、用途や条件に合うものを選び、上手に利用すると良いです。
就寝時にも足元に湯たんぽを置いて眠ると、冷えを感じずに済み、体がぽかぽかになって安眠できるでしょう。

マタニティ用シルクレギンス マタニティ用シルクレギンス

マタニティ用のシルクレギンスは、市販のマタニティレギンスの下にシルクレギンスを履くと温かくて効果的なもので、朝の着替えのときにさっと着用すれば、一日中温かいです。履くだけなので、面倒な準備も必要なく重宝します。

重ね履きソックス 重ね履きソックス

シルクと綿の靴下を交互に重ねて履くもので、基本は4枚重ねて履きます。
冬になると倍の8枚が推奨されていますが、自分の冷え具合によって調節可能の靴下です。

レッグウォーマー レッグウォーマー

主にひざ下を温めるレッグウォーマーで、重ね履きソックスとのダブル使用もおすすめです。

お灸 お灸

季節に関係なく利用でき、お灸を始めた直後からほわっと温かさを感じます
冷え性の方、妊娠中の方には三陰交というツボの上にお灸をすると体全体が優しく温まります。

妊婦は冷え性改善時も無理は禁物!注意事項のまとめ

妊婦は無理禁物
妊娠中は常に赤ちゃんがいることを意識して行動しなければなりません。
そのため、たとえ冷え性改善対策のためでも絶対に無理は禁物で、妊婦だからこそ気を付けることがあります。
代表的な注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。

妊婦は冷え性改善対策時も安全第一が基本

自己判断は危険
冷え性改善のためには妊娠中でもいろいろな努力が必要で、その中の1つとして体質改善を意識したサプリや薬品を飲もうかと迷っている方は、自己判断で行動することはちょっと待ってください。
妊娠中は確かに冷えないようにしなければなりませんが、お腹の赤ちゃんのことを考えるなら自己判断は少々危険です。

通常の食事以外のもので、担当ドクターが処方した薬品以外のサプリや薬品を飲むということは、妊娠中の体にリスクが生じる可能性が高く、万一のことがあった場合は取り返しがつかないことになります。
また妊娠によって女性の体はホルモンバランスが大きく変化するので、これまでは飲んでも問題なかったサプリも妊娠中に飲んだらアレルギーが出た、ということも珍しくないです。

医者に相談する妊婦別の角度から見て、自己判断で何らかの冷え性対策に良いサプリを飲んだとします。
そのあと自分の体がぽかぽか温かくなったのは良いけれど、赤ちゃんには悪い影響はないのかどうか不安な気持ちのままで過ごすのは、母子ともに非常によくない状態です。

こういう不安な気持ちを抱えて過ごす時間を持つくらいなら、事前に胎児への影響や安全性をしっかりと確かめてから使用する方が、ストレスフリーですっきりできます。
妊娠は病気ではないですが、通常の体の状態とは全く違いますので、少しでも不安になることがあれば担当ドクターや通院している病院に電話をするなどして確認する方が良いでしょう。
これは食事の面でも言えることで、刺身などの生ものはできるだけ避けることがおすすめです。
理由はサプリや薬品と同じで妊娠中のために、過剰反応を示したり食中毒のリスクを避けるためなどの理由があります。
O-157などのような深刻な状態を招く食中毒になった場合は、まさに取り返しがつきません。
生ものは加熱して美味しくいただき、異変を感じるようなことがあればすぐに医療機関に行く、ということが何より大切です。

妊娠中は少しの異変を見逃さないで!おかしいと思ったらまず休憩

違和感を感じる妊婦
冷え性対策のために妊娠中でも運動を取り入れたり、冷え性対策グッズを使用することはよくあることです。
ですが妊娠中だからこそこうした新しく導入した事柄に対して、体調の異変を感じたらすぐに中止して休憩したり、様子を見たりすることを徹底しなければいけません。

冷え性改善のための運動でもお腹が張るような気がする、何となくくらくらする、といったようにいつもと違う感覚があるときはすぐに運動を辞め、休憩して家族に連絡を取るようにします。
また病院に行くほどの状態ではなくても大事に至らないことが基本ですので、大事を取って休んだり、その後の妊娠生活も体調の変化に関しては、大事を取り続けるくらいの感覚が多少あっても良いといえます。

冷え性対策グッズは、場合によっては体を締め付けてしまうこともあります。
靴下の重ね履きなどはその可能性がありますし、どれだけ体重が増加しているかによってもあり得ることです。

靴下とお灸またお灸のように普段は使ったことがないものを使ったり、香りの出るものや体に熱を加えることがあります。
こうしたグッズに関しても妊娠してから導入することが多いので、好みではないと感じたり、体調がおかしいなどの異変を感じたらすぐに使用を中止するようにしましょう。
大事に至らないで何もなければそれでいいという安全第一の考えを持つことも必要なことといえます。