冷えは万病のもと~体の不調は冷え性が原因かも~

冷え症は万病のもと、と言っても決して言い過ぎではないでしょう。

単純に足が寒いとか手が冷えて痛いほどだなどというだけに止まらず、防寒グッズで身を固め、しょうがを食べたり体が温まる食事を心がけたり、ストレッチなどの運動をして、様々な治療をしても、一向によくならない慢性的な腰痛肩凝り関節痛は、冷え症がその隠れた原因になっていることがあるのです。


頭痛がする女性
それだけではなく、耳鳴り、眩暈、頭痛、疲労感などの不定愁訴や、男性の精力減退などが冷え症から来ていることも多いようです。

腹部が冷えると、女性では子宮や卵巣が異常を起こして、生理痛生理不順が起きたりします。

それだけならまだしも、冷え性は子宮筋腫卵巣腫瘍などの婦人科系疾患を引き起こしたり、さらには不妊症の原因になることさえもあるのです。

そして、のぼせ、ほてり、肥満、むくみ、セルライト、胃痛、胸やけ、下痢、便秘、疲れ、だるさ、肌荒れや髪がぱさつくなど、冷えからくる症状は実に様々なのです。

子宮筋腫とは
子宮筋腫は良性の腫瘍ですから、それ自体が生命を脅かすものではありません。
しかし放置しておきますと10kgを超えるような大きさまでになることもあります。
女性ホルモンによって筋腫が大きくなりますが、逆に閉経後には小さくなります。
複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。
大きさやできた場所によって症状が違ってきます。
できた場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられています。
出典:子宮筋腫:病気を知ろう:日本産科婦人科学会

腎臓機能低下
さらに恐いのは、内臓が冷えることで腎臓の機能が低下しますし、最悪の場合はガンにさえなるとも言われています。

このように冷え性は単に体が冷たい、寒いという現象だけに止まることがなく、進行する性質があることはよく理解しておきたいものです。

そして、世の中で冷え性にいいとされる陽性食品を使用した食べ物をちゃんと食べて冷え性の改善を図ることはもとより、自分の体と体調や生活のリズムに合った適度な運動などを継続的に実行することでの冷え性改善も必要なことです。

冷え性は、このように様々な対策を講じることで悪い方向への進行が食い止められるでしょう。

生姜とホットティー
勿論改善も望めますから、冷え性にいいとされていることで、自分に出来る対策はできるだけ色々と実践してみたいものです。

もし何もしないで、ただじっと我慢したり、むしろ冷え性が悪化するような環境にしておくと、冷え性は先に述べたようにそのままでよくなっていくことは決してありません。

騙されたと思うくらいの気持ちで、冷え性対策を仕入れたらそれを試してみることです。

自分には合わない、続けることは難しいと思った時は別の対策を探して実行することをお勧めします。

冷え性は原因がなかなか絞りこめず、悩みを抱えたまますごしている人が多いかもしれませんが、まずは自分の体の状態をきちんと把握して、それに応じた対策をとることが大切だと思います。

冷え性が原因で膀胱炎になることも

膀胱炎のイメージ
冷え性の女性に多いのが膀胱炎です。

膀胱炎とは、膀胱や尿道・尿管の粘膜部分に細菌が感染して炎症を引き起こす病気ですが、圧倒的に女性に多く見られ、その割合は90%以上と言われています。

そして、その中でも冷え性を伴う女性に多発し、繰り返し引き起こす慢性化し易いという特徴があります。

膀胱炎の直接的な原因はセラチア菌やブドウ球菌、大腸菌など細菌感染によるものですが、その中でも大腸菌による感染が約8割を占めるそうです。

膀胱炎が女性に多いのは尿道から肛門までの距離が男性よりも短いためで、距離が短いために肛門からの大腸菌に感染し易いのです。

膀胱炎の女性
しかし、女性は誰もが膀胱炎になり易いのではありません。

本来、健康体ならば膀胱や尿道の粘膜は細菌に対する免疫を持っていますから、細菌が侵入しても繁殖して感染することはありません。

ところが、尿意を催してもずっと我慢していたり、極度の疲労や風邪などをこじらして体力や免疫力が低下してしまうと、細菌に負けてしまい、感染して膀胱炎を引き起こすのです。

膀胱炎
そして、繰り返し膀胱炎を引き起こす要因の1つとして冷え症があげられるます。

膀胱内の粘膜温度が36~38℃に保たれていれば仮に細菌に侵入されても繁殖・感染することはありません。

しかし、実際には粘膜温度が32℃を下回る場合が多く、細菌が繁殖しやすい環境のために冷え症や低体温症の女性は慢性化し易いのです。

元来女性の多くは程度の差こそあれ、冷え性だと言われていますが、冷え性は女性が膀胱炎になり易い要因の一つなのです。

冷え性にはくれぐれも注意するようにしましょう。

膀胱炎とは
女性に多い病気です。男性ではまれです。
年齢を問わず罹りますが、若い方に多く見られます。
女性の外陰部にいる細菌が尿道から入って膀胱粘膜に付着、繁殖して起こります。
通常は菌が入っても膀胱の感染防御機構が働いて膀胱炎にはなりませんが、ストレス、疲れ、体調不良(風邪を引いた後など)、冷え症、尿を我慢しすぎた、1日の尿量が少ない、性行為など要因が重なると膀胱炎になります。
出典:急性膀胱炎 かねとう腎泌尿器科クリニックへようこそ

冷え性が原因で耳鳴り・眩暈がおこることも

めまいがする女性
立ちくらみするような軽度の眩暈ならまだしも、目がぐるぐる回ってしまって歩けなくなるような眩暈と耳鳴りが同時に起こると、人は平衡感覚を保てなくなります。

このような現象の原因は体の平衡感覚を保つ機能を司る、耳の奥にある三半規管がおかしくなるからです。

どうしてそうなるかと言いますと、血液や体液の循環が悪くなり、三半規管に影響を及ぼすからです。

このような症状の病気にはメニエール病や中耳炎、顔面神経マヒ、うつ病などがありますから耳鼻科や精神科、心療内科などに受診しましょう。

耳鳴り・めまい
また、過労、睡眠不足、ストレスの多い人ほど状態が悪くなりやすいですから、体の変調に気を配って、仕事や生活のリズムを調整するように心がけることも大切です。

メニエール病とは
メニエル病とは、「めまい」と「吐き気」の発作が繰り返し起こる病気です。
一般的には「耳鳴り」や「難聴」をともないます。
発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともあります。
また、長期間にわたって何度も発作を繰り返す人もいれば、一回かぎりの人もいます。
30~50歳代に多く、高齢者にあまりみられないのも特徴です。
発作を繰り返すと、耳鳴りが残ったり、難聴が進んだりすることもありますが、症状には個人差があります。
出典:健康の森[日本医師会ホームページ]メニエル病

加齢に伴い冷え性になることも

冷え性の高齢男女
冷え性で辛い思いをしている高齢者は65歳以上では全体の60%、75歳以上では80%に達すると言われています。

人は加齢により体全体の機能が衰えて、その結果冷え性になる人が増えてきます。

どうしても加齢に伴って血液の循環や新陳代謝、脂肪燃焼などの機能が低下していきますから、体が冷え易くなるのは致し方のないことでしょう。

しかし、諦めずに冷え性対策をしっかり行えば、関節の痛みや手足のしびれ、腰の痛みや脱力感など主に冷えからくる症状の進行を抑えることができるのですから、高齢でも快適な日々を過ごせるようになるでしょう。

冷えの解消には体を適度に動かすのが大切なことですから散歩をしたり、高齢者でも無理なくできるストレッチ体操などを行うことをお勧めします。
加齢に伴う冷え
また、高齢者は高血圧や動脈硬化、糖尿病や腎障害などの持病を持っている場合がありますが、ここに冷え性が重なると病気の症状が重くなることがあります。

さらに、高齢者は体温も下がり易く体温を保つ働きも低下するので寒さに鈍くなり、寒さに気づかずに体が冷え切って低体温症になり、命の危険に至ることがあります。

ですから、急激な体の冷えとそれに伴う症状には特に注意する必要があります。

部屋がとても寒いとか高齢者の顔色が悪く動きが緩慢で、話し方が変だなどに周りの人が気づいた場合は低体温症を疑い、救急車を呼ぶなど、迅速な処置をする必要があります。

冷え性は高齢者にとっては命取りになりかねないことを憶えておきましょう。

ファンヒーター
そして、保温性の高い衣類、部屋の温度などに気をつけて、冷え性を予防することで高齢者の人が安心して暮らせるように配慮しましょう。

このように、高齢者の五感は加齢とともに全体的に衰えていきますから、暑さにも寒さにも鈍感になってしまいます。

ですから、独り住まいの高齢者がその意味では最も危険な環境に置かれていると言っても言い過ぎではないでしょう。

孤独死という言葉がしばしば聞かれますが、孤独死には高齢者が多いこともご存知だと思います。

その中には冷え性が悪化して、低体温になり、死に至るケースが無いとは言い切れません。

核家族化の現在社会では、周りの人たちの高齢者への暖かい気配りが欠かせません。

血行不良が原因で冷え性になることも

O脚イメージ
血行不良と冷え性について考えてみましょう。

例えばO脚のために下半身への負荷のバランスが悪くになると、膝関節や股関節のリンパ節の流れが悪くなり、血液循環の停滞を引き起こします。

そして、血液の流れが悪くなると、脚にむくみが生じてきます。

さらに、そのむくみのために足が冷えてなかなか温まらなくなります。

毛布を重ねてみても、足は温かくならず冷たいままなので寝付くことができません。

昼間でもかなりの厚着をしないと外出が苦痛になります。

整体イメージ
これは血行不良からくる冷え性の例ですが、O脚が原因でリンパ節の機能が低下している場合は、O脚を治さないと冷え性の根本的な解決には至りません。

何故、冷え性の治療にO脚矯正なのか、などは愚問です。

何かをよくするためにはその根本から治さなくてはならないのです。

根本的な原因を取り除かない限り、目に見える現象はよくなりません。

このような冷え性の場合はしっかりとO脚を治すことが正道なのです。

血行不良が原因で冷え性になることも
また、下半身の体液循環が正常ではなくなると、身体全体のだるさとなってあらわれることもあります。

体がだるいのは気温や湿度の変化のせいだとか、風邪をひいているからだ、または単に気分がすぐれないからだ、と考えている人が多いようですが、それは大体の場合間違っているのです。

体がだるい原因は殆どの場合実は血液をはじめとする体液の循環が悪く、体内での血液の循環が不調で、それが体の不調につながっていると場合が多いのです。

ここで最初に例としてあげた、O脚による体のバランスの崩れが慢性的なだるさや冷え性やむくみにつながっていることを十分理解しましょう。

血行不良を改善!冷え性ともさようなら

肩こりがつらい女性
当然のことですが、血行不良はO脚だけではありません。

冷えも、むくみも、肩凝りも、肥満も、乾燥肌も、その原因は血行不良です。

血流の循環が悪くなると脂肪がつきやすくなり、肌もカサカサになります。

健全な体を維持することが出来るのは、体内の酵素がしっかり働いているからです。

そして、酵素の働きのためには血液を通じて、酸素や栄養素が各細胞に十分に供給されることと、酵素の働きを阻害する老廃物や毒素がスムーズに体外へ運び去られることが必要です。

しかし、血液の流れが悪くなると酸素・栄養素の供給はもとより、老廃物や毒素の除去が思うように出来なくなります。

足のむくみ
リンパ液の流れが滞り、むくみや冷えが起こってきます。

そして、体が冷えると酵素の働きはますます低下しますから、代謝機能が著しく低下してしまいます。

その結果は、疲れが取れない、体調が悪くなる、脂肪が蓄積され易くなるなどの症状になり、ますます血行不良に陥ります。

肌の保湿成分を作る機能も低下しますから、水分はどんどん蒸発して乾燥肌や肌の老化を招きます。

同時に、肌から水分が蒸発するときに気化熱によって体温が奪われるので、さらに冷えが進みます。

血行不良を改善
逆に、血液やリンパ液の流れを良くすれば、むくみや冷えは改善できます。

代謝機能もアップして脂肪も効率よく燃焼するようになるので冬太りも防げ、おまけに肌も潤いをとり戻せるのです。

そのためには、ドロドロ血液がサラサラになる内側ケアをしましょう。

血流を良くするには、質のいいサラサラ血液をめざすことです。

血液細胞同士が団子のようにくっつきあい、腐敗物質なども多いドロドロ血液では、巡りが悪くなるのは当然です。

質のいい血液が血管内をサラサラ流れることで、全身の各細胞に酸素や栄養素がきっちり届けられ、代謝酵素も十分に働けるようになるのです。

納豆
このサラサラ血液のためには、まず、食事を十分に消化することが大切です。

酵素の多い食物や発酵食品を意識して摂り、よく噛んで食べましょう。

また、食べ合わせや食べる順序、食べ過ぎに気をつけるなど、酵素不足に気をつけ、良好な消化を意識した食生活を心がけましょう。

一般的に、朝方は血液がドロドロになりがちです。

血液をサラサラにするためには、寝る前と起きた時にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。

また尿の色が濃くなったら、すぐに水分をたっぷり補給するように心がけましょう。

ジュース禁止
また、水分補給ですが糖分が多い甘いジュースでは肥満を招くことになりますから要注意です。

さらに、オリーブ油を料理に使うといいですし、納豆もサラサラ血液にはいい食材です。

他にはヨーグルトもいいですし、緑茶もカテキンが血液にはいいとされています。

運動不足でも血行不良は起こりますし、食事からくる場合もあります。

血行不良からくる冷え性の予防には、適度な運動で筋肉とその周りの神経をほぐすことも大切になります。

ストレスが体内に蓄積されても血行不良の原因にもなりかねませんから、くよくよしたり笑顔を失ったりすることもよくありません。

また、過度のダイエットで体が必要とする栄養素のバランスが崩れると、血行不良の原因になります。

冷え性が改善されると腰痛が治る?

腰痛がつらい女性
冷え性は、今や社会的にも少なからず大きな問題になって来ていますが、冷え症について取り組んでいる専門の研究機関や医療機関は少ないようです。

したがって、冷え性に関する啓蒙運動も見られず、冷え性に関する正しい知識はこれまではあまり知られていないのが実情のようです。

現時点では、冷え症の詳細なメカニズムについての研究は確立されていませんから、その原因や改善方法については様々な説が入り乱れています。

そして、もし自分はかなりひどい冷え症のようだ、と悩んでも、病院へ行けばいいのか、どこへ相談に行けばいいのかが分からないでしょう。

毛布をかぶって眠る女性
冷え性がひどい人では夏でも電気毛布を使わなければ眠れないほど冷えが強い人がいます。

冷房が強すぎるので電車やバスなどの乗り物に乗れないという人は、自分なりに服装などを工夫して日常生活を凌いでいるのが現状のようです。

しかし、冷え性を研究している人がいない訳ではありませんし、慢性の腰痛や肩こり、頭痛、関節痛、眩暈、疲労感というような症状の人たちの治療をしている東洋医学の専門家もいます。

このようなジャンルの人で、腰痛がひどい人たちに鍼・灸やその他の理学療法などの治療を施している人の話によりますと、鍼・灸などで一時的には症状の緩和が見られるものの、すぐに再発したり、治療効果があまり上がらないという人たちが多かったのだそうです。

冷えからくるひどい腰痛
腰痛などは原因が分かりにくいものですから、病院などでレントゲンを含む精密検査を受けても異常が見られない場合、原因究明は行き詰まってしまいます。

そこで、別の角度から考えた時に、これらの人たちに共通していたのが冷え性だということのようです。

そこで、この人は冷え症に着目して、腰痛などの治療方法を冷え症を主体としたものに変えたのだそうです。

そして、冷え性を念頭に置いた治療方法を実施した結果、ひどい腰痛が治ったという例があるようです。

冷え性はこのように想像もつかないからだの部位に現象となって現われるようですから、これから益々の冷え性に関する研究が進むことを期待したいものです。

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