冷え性に甲状腺機能低下タイプがあります。
甲状腺は、喉元の前面で喉仏の下、胸骨(胸の前面の骨)のすぐ上に位置する、重さが10~15gほどの小さな蝶々の形をした内分泌器官です。
この小さな器官は身体の酸素利用の効率、様々な器官の働き具合、食物を燃焼させるスピードなどを調節して身体の代謝を司る大切な働きをしながら、甲状腺ホルモンを分泌しています。
近年になって、軽度の甲状腺機能低下症が世界的にも問題になっているようで、その対策が急がれています。
では、甲状腺機能が低下するとどんな症状が出るのでしょうか。
この症状は多岐にわたります。
- 肌荒れ
- 肌の乾き
- まぶたのむくみ
- 顔のむくみ
- 低体温
- 脈拍が弱くなる
- 太り易くなる
- 便秘
- 汗が出にくい
- 髪の毛が乾燥・脱毛し易くなる
- コレステロールが高くなる
- 無気力感
これらの症状はまさしく女性の敵ですが、このような症状のうち、5項目以上に該当するような場合は軽度の甲状腺機能低下症を疑がってみましょう。
甲状腺の構成成分は、海藻類を主成分とするヨウ素(ヨード)ですが、日本人はヨウ素が不足するということは、まずありえないと考えられていました。
したがって甲状腺の機能低下症はそれほど多くないと思われていました。
しかし、最近の食生活の欧米化も加わって日本人でもヨウ素不足に人が増えて来たようです。
そして、皮肉なことに過度なヨウ素の摂取や環境ホルモンの悪影響なども甲状腺機能低下タイプの冷え性になる原因なのです。
甲状腺機能低下症にかかっているかどうかを簡単に検査する方法としては、毛髪を少量取ってヨウ素量を調べる方法や血液検査などがありますから、健康診断の際などに甲状腺機能の検査もしておくことが良いのではないでしょうか。
甲状腺機能低下タイプの冷え性はまだ日本人には少ないタイプかもしれませんが、最近の生活環境や食生活の変化を見た場合、多かれ少なかれやがては他のタイプの冷え性のように増えてこないとも限りません。
甲状腺機能低下タイプ冷え性の対策方法
甲状腺機能低下タイプ冷え症は、かなり厄介なものの一つです。
では、甲状腺機能低下タイプ冷え症の対策を考えてみることにします。
まずサプリメントを上手に使って甲状腺ホルモンを活性化させて、甲状腺の構成成分を補うことが考えられます。
このサプリメントによる対策法はかなり効果的ですが、不足している量を補うためではなく、積極的に改善を目的とする場合には、服用するサプリメントの含有成分量を大目にします。
サプリメントはセレニウム、ビタミンB2やB6、亜鉛、ヨウ素、アミノ酸などが含まれたものを服用するようにします。
ここで注意しなければならないのは、もし海藻類を常時多く摂取している場合は、ヨウ素の摂取が過剰になり、かえって甲状腺に障害を与える可能性があることです。
そのような場合は、一時摂取を中止してください。
セレニウムは日本では販売されていませんから、その点にも留意して下さい。
その他の4種類は販売されています。
また、アミノ酸ではチロシン単独のサプリメントはありませんから、フェニルアラニンが含まれているものにして下さい。
セレニウムとは、体を健康に保つために必要な栄養素です。
セレニウムは生殖、甲状腺機能、DNA生成に重要であり、また、フリーラジカルが原因の損傷や感染から体を守るためにも重要です。セレニウム | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
アミノ酸を摂取できるサプリでおすすめのものがあります。
それはアミノ酸が摂取でき、冷え性対策ができる黄酸汁 豊潤サジーというドリンクです。
もし甲状腺機能が低下しているかも思ったら1度試してみてください。
サプリメントの服用以外には、マッサージなどで甲状腺に直接刺激を与える対策もあります。
甲状腺のマッサージを1日に2回しますが、1回につき2分程度でよく、マッサージをすることで、血行が促進されて甲状腺の働きが促進されます。
- 内臓型タイプ冷え性
- 自律神経タイプ冷え性
- 貧血タイプ冷え性
- ホルモンバランスの乱れタイプ冷え性
- 夏でも手足が冷える末端冷え性
- ストレスが原因の冷え性
- 末梢血管収縮による血行障害タイプの冷え性
- 皮膚温度上昇タイプ冷え性