血流循環に効果のある成分

冷え性改善に効果のある食べ物に含まれる成分はどんなもの?

冷え性改善食材紹介

抗酸化成分は今のところ全部で31種類ほどですが、そのどれもがじっくりみると冷え性と何らかの関係があります。

このことは、生命は食にありで、いかに食べ物が冷え性の防止や改善、もっと広義にいえば人が生きて活動するための源になっているかを示していると言えるでしょう。

抗酸化物質とは
活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです。
活性酸素は微量であれば人体に有用な働きをしますが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こします。
出典:抗酸化物質 | e-ヘルスネット 情報提供

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冷え性対策に効果あり!抗酸化成分を紹介

抗酸化成分
抗酸化成分は冷え性の直接的、あるいは間接的な原因を防ぐ作用で冷え性の改善や防止に目には見えない貢献をしていると考えることができます。

その種類はかなりの数に上りますが、そのいずれもが独特の作用や効能を持っていることには驚かされます。

そして、これらの成分を見ていくと、自然がいかに私たちの生活や体にとって大切なものかが痛感されます。

難しい名前の抗酸化成分があるかと思えば、ビタミンAやビタミンEのようにいつも耳にする成分もあります。

冷え性改善・予防に必須な成分ですので、ぜひこの記事を参考にして、摂取してほしいものです。

抗酸化成分31種類
ルチン ルテオリン フラボノイド β-カロチン アップルペクチン
アリシン フィチン酸 フラバンジェノール(OPC) ナスニン ビタミンA
(カロチン)
トコトリエノール トコフェロール セレン・セレニウム 大豆サポニン サポニン
スルフォラファン カカオポリフェノール カテキン カルノシン アントシアニン
オレイン酸 メチオニン ラクトフェリン グルタチオン コエンザイムQ10
亜鉛 アスタキサンチン βクリプトキサンチン ポリフェノール ビタミンB6
ビタミンE

冷え性対策!ルチンの効果とルチンを含む食材

ルチン(フラボノイド、別名ビタミンP)は、毛細血管を強化するとともに、血圧降下作用があり、血行をよくする作用を持っています。

冷え性にいいのは毛細血管を強化する作用で、手先や足先に張り巡らされている毛細血管は丈夫でないと、血流が思うように流れてくれませんから、その意味で頼もしい作用を持つ成分と言えるでしょう。

なお、ルチンを含んでいる食材には、

  • ケール
  • アスパラガス
  • ほうれん草
  • 茄子
  • そば(蕎麦)
  • エンジュ(槐花)

などがあります。

ただし、ここで気をつけたいのは元来は夏野菜に分類されている茄子にも含まれていることですが、冷え性の人が夏野菜を摂る場合にはそれなりの調理法も工夫されていますから、それほど神経質になる必要はないと考えられます。

毛細血管の強化をしてくれる抗酸化成分なのですから、茄子も上手に食べたいものです。

冷え性対策!ルテオリンの効果とルテオリンを含む食材

ルテオリンはフラボノイドと同種類で、肝臓の解毒作用を促進する作用があります。

その他、ルテオリンにはロイコトリエンを生成する酵素を阻害して、アレルギー症状を押さえる作用があります。

この作用を単純に見ると冷え性との関連を見るのは難しいのですが、ルテオリンがフラボノイドの同族であるとすれば、フラボノイドには発癌物質の活性化を抑制する効果や血行促進作用や抗血栓作用、抗ウイルス作用などがあると言われていますから、この血行促進作用や抗血栓作用は冷え性の防止や改善には見過ごすことが出来ない大切な作用です。

ですから、ルテオリンにも血行を促進する作用も期待できるでしょうし、血栓を作らせない作用もあると解釈できるでしょう。

なお、ルテオリンは、

  • しそ(紫蘇)
  • 春菊
  • ピーマン
  • 味噌
  • カモミール

にも含まれているとのことです。

冷え性対策!フラボノイドの効果とフラボノイドを含む食材

フラボノイドとは、植物に広く含まれる色素成分の総称です。

フラボノイドは強力な抗酸化物質なので、発癌物質の活性化を抑制する効果や血行促進作用や抗血栓作用、抗ウイルス作用などがあると言われています。

この血行促進作用や抗血栓作用は、冷え性の防止や改善には見過ごすことが出来ない大切な作用です。

フラボノイドは色素成分ですが、私たちが食べる食物にありますから、口にすることが出来ます。

フラボノイドは、

  • 桑の葉
  • 緑茶
  • アメリカンチェリー
  • レモン
  • みかん
  • あしたば(明日葉)
  • グレープフルーツ
  • ローズヒップ
  • 赤ワイン

などにも含まれています。

冷え性対策!β-カロチンの効果とβ-カロチンを含む食材

β-カロチンは人間の体内でビタミンAに変化してビタミンAの働きをします。

ビタミンAはご存知のように様々な作用があり、目の網膜や、口、鼻などの粘膜、肌、髪、爪などの機能を保つのに大きな役割を果たしています。

そして、β-カロチンに変換されないものは抗酸化に働きます。

ただし、EPAとDHAはβカロチンの吸収を妨げる恐れがありますから、別々に摂取する必要があります。

β-カロチンはかなり様々な食材に含まれています。

さやえんどう さやいんげん
(いんげん豆)
緑茶 雲丹
ひじき 枇杷 スイカ あんず(杏) モロヘイヤ
三つ葉(ミツバ) ブロッコリー パセリ 人参 にら
菜の花 つるむらさき
(蔓紫)
青梗菜
(チンゲンサイ)
大根の葉 春菊
しそ 小松菜 ケール クレソン かぼちゃ
かぶの葉 かいわれ大根 オクラ あしたば
(明日葉)
あさつき
(浅葱)
さつまいも 桑の葉 マンゴー

などにはβ-カロチンが含まれています。

こうして見ると、β-カロチンは特に気にしなくても野菜類が好きな人は知らず知らずの中に何らかの形で摂取していると考えられます。

ただし、一度に大量に摂るような食材ではないようですから、こまめに他の食材との取り合わせを考えた食生活で冷え性を克服するようにしましょう。

冷え性対策!アップルペクチンの効果

アップルペクチンはりんごに含まれている水溶性の食物繊維で、整腸作用があります。

また、腸内の悪玉菌を抑制する効果や、悪玉コレステロールを減少させて善玉コレステロールを増やし大腸ガンを抑制する効果もあります。

りんごは冷え性にいい食物とよくない食物に分類した場合、見方によっては微妙な位置にあるようですが、このような作用を体に及ぼすのであれば冷え性にいい食物の分類に入れてもいいのではないでしょうか。

悪玉のコレステロールを減少させることは大腸ガンの抑制に効果があるとの事ですが、悪玉コレステロールは血液をドロドロにする悪玉でもありますから、これが減るということは血液がサラサラし易くなることで、そうすれば血流がよくなることになります。

そして血流がスムーズになれば血液が体内の隅々まで行き渡りますから、手先や足先の冷えの改善にもつながるということになります。

冷え性対策!アリシンの効果とアリシンを含む食材

アリシンは別名ではアリル化合物、硫化アリルとも呼ばれています。

アリシンはニンニクやネギに特有な匂いを出すことでよく知られている成分です。

また、アリシンは強力な殺菌作用と共に疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける作用でもよく知られています。

さらにアリシンにはたんぱく質の消化を促したり、胃液の分泌や、発汗などの代謝作用を高めるといった働きがあります。

また、解毒酵素の働きを活性化して病気への抵抗力を高めるなどの働きもあり、食欲増進や冷え性の改善などの効果も大いに期待できます。

その他、アリシンには血小板凝集抑制、抗酸化、抗ストレス、抗ガンなどの作用があることも検証されています。

このアリシンを特に多く含んでいるのはニンニクです。
アリシンを含む食品は、

  • にんにく
  • たまねぎ
  • 葉ねぎ
  • にら(ニラ)
  • ネギ
  • リーキ

などです。

にんにくは寒い時には冷え性の人には欠かせない食べ物ですが、冷え性の人は無意識なのでしょうが意外とにんにく好きの人が多いのではないでしょうか。

冷え性対策!フィチン酸の効果とフィチン酸を含む食材

フィチン酸はイノシトールとリン酸が結合した化合物で、穀物の種子の外皮に多く含まれています。

フィチン酸はミネラルとの結合力が強く、ミネラルの吸収を妨げる成分です。

一方では人の満腹中枢に影響を与えて食欲を抑えたり、強力な抗酸化作用からガン予防に効果的といったプラス面もあります。

ただし、単にフィチン酸と結合したミネラルを摂取してもそのどちらも体内には吸収されず排泄される可能性が高くなります。

しかしこの2つの成分を分離して摂取すれば双方の効果を期待できます。

例えば玄米を食べてもミネラルの吸収率は低いのですが、発芽玄米にするとフィターゼという酵素が働いて、フィチン酸からミネラルを切り離し、各々の効果が期待できるようになります。

なおフィチン酸は、

  • ごま
  • 玄米
  • 発芽玄米

などに含まれています。

冷え性対策!フラバンジェノール(OPC)の効果

フラバンジェノール(OPC)は別名でピクノジェノールとも呼ばれます。

フラバンジェノール(OPC)はフランス南西部のボルドー地方とピレネー山脈の間の大西洋沿岸に生育する、”フランス海岸松”と呼ばれる松の樹皮から抽出されるポリフェノール成分ですから、どこにでもある成分ではないようです。

ポリフェノールの一種であるOPCは血液をサラサラにし、冷え性や肩凝り、むくみ、肌荒れ、疲れやすいなどの成人病予防や老化防止に大きな期待があります。

さらにコラーゲンの生成や維持を促進しますから美肌効果も期待できますし、アレルギーを抑制する抗ヒスタミン剤と同様の働きをするとも言われています。

フラバンジェノール(OPC)の作用が血液をサラサラにするのは、冷え性には見逃せない事実です。

何故ならば、冷え性の大敵である血行不良の原因の一つが血液のドロドロ化だからです。

ドロドロした血液をサラサラ血液にしてくれるフラバンジェノール (OPC)は、その意味で冷え性の大きな味方だと言えるのではないでしょうか。

冷え性対策!ナスニンの効果

ナスニンはナスとアントシアニンの合成語で茄子の皮に含まれるアントシアニン系色素で、ポリフェノールの一種です。

ナスニンの抗酸化作用はブロッコリーやほうれん草より強いと言われます。

また、ナスニンは活性酸素の発生を抑え、またコレステロールの吸収を抑える作用もあります。

さらに、ナスニンは眼の網膜にあるロドプシンの再結合に働きかけるため、眼精疲労の回復に役立つとも言われています。

冷え性対策!ビタミンA(カロチン)の効果とビタミンA(カロチン)を含む食材

ビタミンAは私たちの日常生活で身近な存在の成分です。

ビタミンAの活躍する範囲は極めて広いものがあります。

ビタミンAは髪の健康を保ち、夜盲症、視力の低下を防ぎ、肺・気管支などの呼吸器系統の病気の感染に対して抵抗力をつけます。

また、皮膚や粘膜を正常に保ち、生殖機能を維持する、成長を促進するなどの働きがあります。

さらに、最近ではガンの予防や治療に効果がある点も注目されて、その重要性が再認識されています。

ビタミンAはカロチンという別名もポピュラーですが、実に多くの食材に含まれています。

以下にその一覧を示してみましょう。

ヨーグルト 小松菜 たらの芽 うに ネギ
かぶの葉 キャベツ 卵黄 ハモ
うなぎ あなご チーズ 青海苔
鶏レバー ししゃも いくら 昆布 ほうれん草
牛乳 牛レバー 鮭の筋子 あん肝 アスパラガス
ツルナ
(蔓菜)
白菜 ピーマン 銀杏 コリアンダー
赤貝 芽キャベツ ゼリー マンゴー

などにビタミンA(カロチン)が含まれていますから、私たちが特に意識しなくても日常の食事では必ず何らかの形で口にしていると思いますが、サプリメントやドリンクなどでビタミン群を補強する人も多いようです。

冷え性対策!トコトリエノールの効果とトコトリエノールを含む食材

トコトリエノールはビタミンE群の一種で、トコフェロールと同じように4種類ありますが、トコフェロール以上の抗酸化能力を持つことが分かり、最近トコトリエノールはスーパービタミンEとも呼ばれています。

トコトリエノールの効果は抗酸化作用が良く知られていますが、その他にもフリーラジカルを防御することでの美肌効果や、血清コレステロールの産生を抑えると言われています。

α-トコフェロールには無い作用として、血小板凝集の抑制などにもトコトリエノールは有効とされています。

しかし、トコトリエノールは天然の食材には含有量が少ないため、サプリメントなどで摂取することをお勧めします。

トコトリエノールを含む食材には、

  • 米ぬか
  • 大麦油
  • 小麦種子
  • パーム油

などがあります。

冷え性対策!トコフェロールの効果とトコフェロールを含む食材

トコフェロールはビタミンE群の一種で、トコフェロールには4種類があります。

この4種類の中では、α-トコフェロールが最も強い抗酸化力を持ち、脂質以外にもビタミンAやCおよびセレニウム含硫アミノ酸(システイン、メチオニン)の酸化も防ぎます。

一般的にビタミンEの効能はこのα-トコフェロールの効能のことを指していて、多くのサプリメントはα-トコフェロールを成分として作られています。

トコフェロールを含む食材には、

  • 小麦胚芽
  • 大豆
  • 芽キャベツ
  • アーモンド
  • ひまわりの種
  • 松の実
  • 卵黄

などがあります。

トコトリエノールもトコフェロールもビタミンE群の一種ということは、冷え性の改善や防止には不可欠とされているビタミンEです。

したがって、冷え性の人はこれらの成分を含む食材を使った食事をすることで、冷え性の改善が望めることになります。

米ぬかにトコトリエノールが含まれていますから、ぬか漬けの漬物などは冷え性にいいと考えられます。

冷え性対策!セレン・セレニウムの効果とセレン・セレニウムを含む食材

セレン・セレニウムはあらゆる動物の発育と生殖に欠かせない必須ミネラルの一つです。

セレン・セレニウムには過酸化脂質を分解するときに働く酵素の重要な成分となり、活性酸素の害から体を守る働きがあります。

その抗酸化作用はビタミンEの約500倍と言われていて、ガンを予防する、動脈硬化が引き金となる心筋梗塞や脳卒中を予防する、血行障害や更年期障害を改善するなどの効果があるとして大きく期待されています。

ただし、穀類や野菜のセレン・セレニウム含有量は土壌のセレン・セレニウム含有量によって異なるそうです。

また、セレン・セレニウムはビタミンEやビタミンCと一緒に摂取すると抗酸化作用が効果的になるとのことです。

セレン・セレニウムは、

ほたて あわび どじょう 鮭の筋子
わかさぎ タラコ かつお(鰹) ホヤ
かき(牡蠣) マグロ しらす干し ほたるイカ
ウニ とびうお ししゃも

などに含まれているそうです。

過酸化脂質とは
中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されたもの。
がんや老化・動脈硬化などを引き起こす。
酸化された脂質の総称で、体にとって有毒となる物質です。
出典:過酸化脂質 | e-ヘルスネット 情報提供

冷え性対策!大豆サポニンの効果と大豆サポニンを含む食材

大豆サポニンは大豆の苦味、収斂味などの大豆食品の風味に影響を及ぼす成分となっています。

大豆サポニンには、強い抗酸化作用や過酸化脂質の生成を抑える作用があり、ガン予防や動脈硬化予防、お肌の老化防止にも効果的だと言われています。

また、大豆サポニンはコレステロールの吸収を抑えて分解する働きがあるそうです。

さらに、血中コレステロールの低下作用があり、中性脂肪を減少させるだけでなく、消化管からの脂肪の吸収を抑えるので大豆サポニンを含んでいる食べ物を常に食べると肥満体質の改善につながるようです。

大豆サポニンは、

  • おから
  • 納豆
  • 大豆
  • 味噌
  • 豆乳
  • 豆腐

に多く含まれていますし、大豆を使った他の食品にも多く含まれています。

人間はじゃがいもと豆を食べていれば元気を保てるという話を耳にしたことがありますが、豆類の必要性は先人たちは経験から知っていて、納豆や味噌、さらには豆腐などを作ってきたのです。

私たちは今の乱れかけている欧米化の食生活を見直す必要があるのかもしれません。

冷え性対策!サポニンの効果とサポニンを含む食材

サポニンという言葉はしばしば耳にするのではないでしょうか。

サポニンは渋みとか苦み、えぐみといった、どちらかと言えば不快味の原因ともなる成分ですが、植物の根、葉、茎などに広く含まれています。

サポニンは水と油の両方に溶ける性質を持ち、血管についたコレステロールを除去したり血中脂質を低減させたりする働きがあることが明らかになっています。

また、体内で血栓を作る原因にもなって動脈硬化を進める過酸化脂質の生成を抑制する働きもわかっています。

サポニンは、

  • 小豆
  • こんにゃく(蒟蒻)
  • おから
  • 納豆
  • 大豆
  • 味噌
  • 豆乳
  • 豆腐
  • へちま
  • 黒豆

などに多く含まれているようです。

冷え性対策!スルフォラファンの効果とスルフォラファンを含む食材

スルフォラファンには解毒酵素の働きを活発にする作用と活性酸素による弊害を抑える作用があることが最近になって確認され、すぐれたガン予防効果があると言われています。

また、スルフォラファンを大豆レシチンと一緒に摂取すると吸収率が高まると言われています。

スルフォラファンを多く含む食材には、

  • カリフラワー
  • 菜の花
  • 大根
  • キャベツ
  • かいわれ大根
  • ブロッコリー

などがあるそうです。

サポニンが苦味やえぐい感じがするということは、昔から言い伝えられている「良薬は口に苦し」という諺を連想させます。

そして、おから、納豆、大豆、味噌、投入、豆腐、黒豆などに多く含まれているということは、豆類がいかに私たちの食生活で大切な食材であり、また、なんらかの形で私たちの口に入っていることを改めて感じます。

冷え性対策!カカオポリフェノールの効果

カカオポリフェノールはココアに含まれるポリフェノールです。

その抗酸化作用は動脈硬化、ガン、糖尿病、老化防止(アンチエイジング)などに効果があるといわれています。

冷え性対策!カテキンの効果とカテキンを含む食材

カテキンは最近カテキン茶としてポピュラーですが、緑茶の渋味成分の一種で別名タンニンとも呼ばれえるポリフェノールの一種です。

米国の国立研究機関ではガンの予防薬成分としてカテキンが検討されているそうです。

良質な緑茶から抽出されたポリフェノールはビタミンEの10倍、ビタミンCの80倍という勝れた抗酸化力を持っているそうです。

カテキンには、体内の毒素を消し、細胞や遺伝子の損傷を防ぐ働きがありますから、そのため環境汚染や食品添加物、紫外線やストレスなどから身を守る成分として注目されています。

カテキンを多く含むものには、

  • 緑茶
  • 赤ワイン
  • りんご
  • れんこん(蓮根)
  • ブルーベリー

などがあります。

冷え性対策!カルノシンの効果とカルノシンを含む食材

カルノシンは、活性酸素を消去して細胞を酸化損傷から保護、動脈硬化を予防する効果が期待されています。

その他、抗酸化作用以外にもカルノシンは私たちの内臓の機能を調節している自律神経をコントロールし、糖尿病、高血圧といった生活習慣病から私たちの体を守る働きをしていることも分かってきました。

カルノシンは、

  • 牛肉
  • 鶏肉

に多く含まれているそうです。

こうして見てみますと、カカオポリフェノールはココアで、しょうがココアなどに使用できますし、カテキン茶はサラサラ血液に貢献するようです。

カルノシンは冷え性の大きな原因になるとされている自律神経にいいのですから、このいずれもが冷え性対策には欠かすことができない抗酸化成分だと言えるでしょう。

そして、いずれもが私たちの身近にある食物に含まれていますから、少し調理や食材に気を配ることで冷え性の改善が望めそうです。

冷え性対策!アントシアニンの効果とアントシアニンを含む食材

アントシアニンはブルーベリーやアヤムラサキという種類のサツマイモに多く含まれる紫色の色素で、ポリフェノールの一種です。

アントシアニンは活性酸素の生成を抑制し、血液をきれいにする作用もありますから、動脈硬化や血栓症を防ぎ、虚血性心疾患や脳血管障害、さらにはガンの予防効果があると考えられています。

そのためアントシアニンはヨーロッパでは脳血管障害などの医薬品の成分として使われているそうです。

アントシアニンは日本では、疲れ眼を改善し視力を向上する働きがあるとして知られています。

アントシアニンを含む食材には、

  • 桑の葉
  • さつまいも
  • ブルーベリー
  • アメリカンチェリー
  • 小豆(あずき)
  • 黒豆
  • 茄子
  • 赤ワイン

などがあります。

脳卒中(脳血管障害)とは
「脳卒中」とは、脳の血管が破けたり、詰まったりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、脳の働きに障害が起きる疾患です。
「脳血管障害」ともいわれます。
脳卒中は原因により、「脳の血管が詰まるタイプ(脳梗塞、一過性脳虚血発作)」と「脳の血管が破れるタイプ(脳出血、くも膜下出血)」の大きく2つに分けられます。
出典:脳卒中(脳血管障害)とは | 手足のつっぱり「痙縮」情報ガイド

冷え性対策!オレイン酸の効果とオレイン酸を含む食材

オレイン酸はEPAやDHAの多価不飽和脂肪酸と違い、体内でも合成される一価の飽和脂肪酸です。

最近では動脈硬化予防などに著しい効果を発揮することが分かり、食品からの摂取にも目が向けられています。

注目されるべきオレイン酸の働きは、血液中の悪玉コレステロールを除いて動脈効果や心臓病、高血圧を予防することです。

また、胃酸の分泌をコントロールして胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ、腸を滑らかにして便秘を予防したり解消しますし、放射線の害を防ぐなどの効果も認められています。

オレイン酸は植物油やナッツ類をはじめ脂肪が多い食品のほとんどに含まれますが、特に豊富なのはオリーブオイルです。オレイン酸含有率の高い油は酸化されにくく、加熱処理にも安心して使えます。

オレイン酸を多く含んでいるのは、

  • オリーブオイル
  • 大豆
  • 松の実
  • 鮭の筋子
  • アーモンド
  • ピーナッツ
  • 鶏肉
  • クコ
  • アボカド
  • ごま
  • うなぎ

などです。

オレイン酸の冷え性への効果としては、冷え性になり易い血液のドロドロ化を防止してサラサラ血液にして、体中の血行をスムーズにすることが考えられます。

調理する際にはオリーブオイルを使ってサラサラ血液を目指しましょう。

冷え性対策!メチオニンの効果とメチオニンを含む食材

メチオニンはアミノ酸の一種です。

よく必須アミノ酸という言葉を聞きますが、まさにメチオニンはその一種ですし、冷え性対策には見逃せない抗酸化成分だと言えるでしょう。

メチオニンは必須アミノ酸の1つで硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、肝臓で毒素や老廃物を排除し代謝を促進しています。

また、血中コレステロール値をコントロールし、抗酸化ミネラルであるセレン・セレニウムの運搬役もしています。

その意味ではメチオニンはいわば脇役的な存在ですが、お芝居や映画でもそうですが、脇役の存在は極めて大切ですから、メチオニンを含む食材は決しておろそかには出来ないでしょう。

そして、脇役があって初めて主役の抗酸化成分も本来の機能を発揮できるのではないでしょうか。

メチオニンを含む食材はそれほど多くはありませんが、そのいずれもがお馴染みのものばかりです。

メチオニンを含む食材には、

  • 枝豆
  • しらす干し
  • 海苔
  • まぐろ
  • かつお
  • 鮭の筋子

などがありますが、卵かけご飯に海苔、そこにまぐろの刺身などがあれば、まさに文句なしの美味しいご飯になります。

冷え性対策!ラクトフェリンの効果とラクトフェリンを含む食材

ラクトフェリンは哺乳類の乳や唾液、涙、血液の白血球にも含まれているタンパク質です。

ラクトフェリンは体液や血液にも含まれているそうで、鉄分と結合しやすい特質がありますから貧血の改善、予防に役立ちます。

また、ラクトフェリンの消化物中には強い抗菌活性を示す物質があり、O-157などへの殺菌効果が報告されているそうです。

なおラクトフェリンは、

  • チーズ
  • 牛乳

に含まれていますから、その他の乳製品にも含まれていると考えられます。

冷え性対策!グルタチオンの効果とグルタチオンを含む食材

グルタチオンはアミノ酸の一種で、細胞の機能低下や変異をもたらす有害物質を体内で解毒し、肝臓の機能を強化する作用が認められています。

また、グルタチオンには細胞の老化やガン化を招くと考えられている過酸化脂質の生成を抑制したり、すでに生成された過酸化脂質からの体の防御にも働きます。

さらに、アルコール性脂肪肝や慢性肝疾患、角膜損傷に皮膚障害、様々な薬物中毒や妊娠中毒症さらには放射線や抗がん剤による白血球減少などの予防や改善が見られ、嬉しいことにストレスにも有効だと言われています。

アルコール性脂肪肝とは
アルコールが原因の脂肪肝を『アルコール性脂肪肝』といいます。
毎日3合以上の日本酒を飲む人の多くに脂肪肝が認められます。
個人差はありますが、これはビールで大ビン3本以上、ウイスキ一ならダブル3~4杯以上に匹敵します。
元来からだの中に入ったアルコールのほとんどは肝臓で解毒され、体の外へ排出されています。
この解毒の過程で、また肝臓の働きに異常が生じることにより、肝臓中に脂肪が増えてたまっていきます。
出典:脂肪肝の基礎知識|肝細胞の30%以上に脂肪がたまった状態です。

グルタチオンを多く含む食材には、

  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • 赤貝
  • たら(鱈)
  • 牛レバー
  • アスパラガス
  • アボカド
  • ビール酵母

などがあります。

冷え性対策!コエンザイムQ10の効果とコエンザイムQ10を含む食材

私たちの生命活動の基本となるエネルギーは「ATP」(アデノシン三リン酸)ですが、このATPを作るために、コエンザイムQ10は不可欠です。

コエンザイムQ10は細胞のエネルギー生産を高め、さらに活性酸素やフリーラジカルから体を守る抗酸化力を持つ「抗老化の決定成分」と言われています。

そのため、コエンザイムQ10の不足は様々な機能に支障を来たしている可能性が高いと言われています。

コエンザイムQ10は、

  • レバー
  • 米ぬか
  • アボカド
  • ピーナッツ
  • ほうれん草
  • 大豆
  • さば(鯖)
  • いわし(鰯)

などに多く含まれているそうです。

グルタチオンの成分がストレスに有効だということは、冷え性の人には嬉しいことです。

何故なら、冷え性を引き起こす自律神経系統のバランスはストレスなどによっても崩されるとされていますから、そのストレスに有効だということは、結果的には冷え性の予防や改善につながると考えられるからです。

冷え性対策!亜鉛の効果と亜鉛を含む食材

亜鉛はDNAやタンパク質の合成に作用する酵素や、細胞や組織の代謝に関わる酵素など、実に200種類以上の酵素の構成成分として重要で、人間が生きていく上で欠かせない必須のミネラルですから冷え性にも関係があります。

亜鉛が不足すると、成長や発育の遅れ、肌荒れ、味覚障害、肝臓の異常などを引き起こすと言われています。

また、亜鉛は男性の前立腺で性ホルモンの合成に関わり、亜鉛が不足すると精子の生産が少なくなり、子どもができにくくなるとも言われています。

さらに、亜鉛の不足はストレスへの感受性が低下しくなり、精神的な疲れがひどくなり、ウツ状態になったり、時には突発的な暴力行為に走ってしまうこともあると言われています。

この亜鉛が含まれている食品類には、

  • ココア
  • 桑の葉
  • かき(牡蠣)
  • 牛肉
  • 豚レバー
  • 豚のもも肉
  • うなぎ
  • 納豆
  • 帆立
  • 黒米
  • 数の子

などがあります。

冷え性対策!アスタキサンチンの効果とアスタキサンチンを含む食材

アスタキサンチンは、鮭、イクラ、エビ・カニ類の赤い色など自然界に存在する赤色色素であるカロチノイドの一つです。

アスタキサンチンは、自然界で最強の抗酸化作用があるとされていますが、その抗酸化力は実にビタミンEの500倍、ベータカロチンの40倍以上あると言われています。

また、アスタキサンチンは脂肪に溶ける性質があるため、細胞の中に入り込んで活性酸素を消去して血液をサラサラにする効能があるとされています。

さらに、アスタキサンチンは脳に不必要な物質が侵入するのを防ぐ血液脳関門を通り過ぎることができる数少ない抗酸化物質でもあり、そのため脳内の毛細血管の血行改善および眼の疲労回復、さらには太陽紫外線による活性酸素から肌を守るなど、全身で抗酸化力を発揮します。

アスタキサンチンを含むのは、

  • いくら
  • 筋子
  • ます(鱒)

です。

冷え性対策!βクリプトキサンチンの効果とβクリプトキサンチンを含む食材

βクリプトキサンチンは、みかんのオレンジ色の色素に含まる成分で、皮膚ガンと大腸ガンの抑制効果がマウス実験で確認されています。

βクリプトキサンチンを多く含むみかんは温州ミカンの果肉だそうですが、これならみかんが好きな人はかなり身近な抗酸化成分なのではないでしょうか。

そう言えば、昔からみかんを食べると風邪を引きにくくなるということは一般的に耳にしました。

そして、これだけでは冷え性との関連を見出すことは出来ませんが、冷え性が極度に悪化して内臓タイプの冷え性になり、さらにはそれがガンに発展する場合があることを考え合わせれば、あながち冷え性とβクリプトキサンチンが無関係だとは言い切れないでしょう。

冷え性対策!ポリフェノールの効果とポリフェノールを含む食材

ポリフェノールとは、植物の色素成分フラボノイドに属するフェノール系のものを指して言います。

ポリフェノールは体内に摂取、蓄積された悪玉LDLコレステロールの酸化を阻害しますから、高血圧や動脈硬化、および動脈硬化が原因の脳血管障害や心臓病などを予防します。また、抗ガン作用や抗菌作用をもつものもあるそうです。

ポリフェノールは、

  • ココア
  • さつまいも
  • 山芋
  • ごぼう
  • ししとうがらし
    (獅子唐辛子)
  • 葡萄(ぶどう)
  • 甜茶
  • ヤーコン
  • 桑の葉

などに含まれています。

ポリフェノールがココアにも含まれていることは、まさしく冷え性の予防や改善にいいということです。

また、冷え性にいいとされている根菜類にも含まれているのは、冷え性の人には心強い味方でしょう。

冷え性対策!ビタミンB6の効果とビタミンB6を含む食材

ビタミンB6はあまり馴染がないビタミンですが、タンパク質合成に必要なアミノ酸が足りないときに別のアミノ酸を使って合成する働きがあり、ビタミンB6の不足は体の組織の形成・維持に悪影響します。

さらに、ビタミンB6は、アミノ酸をTCA回路と呼ばれるエネルギー代謝に必要な回路に組み込むためにもう一段分解するのを助ける働きもあります。

また、刺激により興奮した神経細胞を抑える働きのある神経伝達物質の合成に関わったり、脂質の代謝を促すことで脂肪肝などを予防する効果ももっています。

ビタミンB6はかなり身近な食材に含まれています。
例えば、

秋刀魚 にんにく 大豆 鶏レバー
海苔 モロヘイヤ
唐辛子 そらまめ 卵黄 バナナ 芽キャベツ
ごま 小豆 豚レバー 牛レバー とびうお
アボカド パセリ 胡桃 小麦胚芽 マンゴー

などにはビタミンB6が含まれています。

冷え性対策!ビタミンEの効果とビタミンEを含む食材

ビタミンEにはトコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれがさらに4種類ずつあります。

ビタミンEは別名「若返りのビタミン」といわれ、老化の原因と考えられている過酸化脂質を抑制、自律神経に働き、血行を改善します。

また、生殖機能の維持にも効果があるといわれ、更年期障害の予防や症状改善にも効果が期待できます。
ビタミンEは、

シャコ 黒米 ひまわりの種 大根の葉 ふき
ふきのとう うなぎ 卵黄 小麦胚芽 松の実
かぶの葉 とんぶり モロヘイヤ 数の子 ピータン
豆乳 ピーナッツ かぼちゃ 菜の花 アボカド
鮭の筋子 アーモンド ローズヒップ しそ パセリ
イクラ タラコ ししゃも ケール

などに含まれています。

ビタミンEは体内では生産できないビタミンの一つとされていますから、サプリメントとしても総合ビタミン剤などには必ず含まれています。

このビタミンEが自律神経の働きを助けることはよく知られていますが、これは冷え性の改善や防御には見逃すことが出来ない大切なことです。