冷え性はホルモンのバランスが崩れることで起きることが、かなりあります。
これがホルモン不規則タイプの冷え性ですが、ホルモンには男性ホルモン、女性ホルモンがあります。
そして冷え性を引き起こすホルモンバランスの崩れは、男性には滅多に起こることはありませんが、女性には多く見られます。
冷え性は自律神経の乱れが原因の一つですが、ホルモンバランスの乱れが原因となって自律神経が不安定になることがあるのです。
また、ホルモンバランスが崩れると、冷え性とは別にのぼせたような症状にもなります。
このように、間接的に冷え性の原因となるホルモンバランスの異常は、更年期を迎える頃に特に多く見られるようです。
このタイプの冷え性の特徴として体はかなり冷えているけれども、のぼせたような感じになることです。
このような現象は妊娠や出産、そして更年期という女性だけの体の変化により、ホルモンのバランスが変化するために起こります。
特に35歳を過ぎると女性のホルモンバランスが崩れはじめ、足腰が冷えているのにもかかわらず体がほてって汗をかいたりする、いわゆる冷えのぼせの症状も出てきます。
また、ホルモンバランスは心のバランスと連動することが多く、人間関係で悩んだり、子どもが結婚して独り立ちした時など、虚しい気持ちになる母親などにも多く見受けられます。
ホルモン不規則タイプ冷え性の対策方法
生まれてから10歳頃までの子どもは男の子にも女の子にも見えることがありますが、思春期を迎える頃になると性ホルモンのためにはっきりと男性、女性の区別ができます。
男性では男性ホルモンが思春期に活発に作られて、様々な体の変化をもたらし、成人になりピークを迎えた後では分泌量が緩やかに減少していきます。
ところが、女性では女性ホルモンが旺盛に分泌される思春期を過ぎて初潮を迎え後でも、さらに妊娠、出産、更年期と、かなり女性ホルモンのバランスの変化が複雑です。
この女性ホルモンの大きな節目には体質が変わり易く、思春期を迎えて冷え性になってしまったという人もかなり多いようです。
さらに、毎月の生理では血液が失われて貧血になりやすくなり、その結果手足が冷えるという冷え性もあります。
女性の体は、25~30日の周期で卵巣から排卵があり、受精しないと月経になります。
このサイクルを性周期と呼びますが、これを脳の中枢部分がコントロールしていますが、この脳の中枢部分では、自律神経のバランスも大切な役割を果たしています。
ですから、微妙に変わる女性ホルモンバランスが、自律神経のバランスにも影響して、崩れることがあります。
ホルモン不規則タイプの冷え性は、このようなことから起こるのです。
そして、冷えのぼせなどの現象が現われるのですが、この対策にはホルモン補充療法などもあり、この症状を軽減することもできます。
さらに、更年期における不定愁訴をより悪くするのが心のバランスです。
子どもの受験や、結婚での巣立ち、親の面倒をみて、終末を看取るという人生の大きな節目にはストレスも大きくなります。
閉経も気持ちに影響があるでしょう。
このような精神面での微妙な変化は体の変化とともにホルモンのバランスを崩すことに影響してきますから、気持ちの面で物事を悪くとらないで前向きに対処していくことも大切になります。
リラックスした時間を作ることも大切なので、ゆっくりお風呂に入ったり、アロマディフューザーをを使って好きなアロマを楽しんだりすることもおすすめです。
お風呂に入るときは、入浴剤やバスソルトを入れて香りなどを楽しむこともリラックス効果がありあます。
数ある入浴剤のなかでも、体の芯から温めてくれる薬用ホットタブ重炭酸湯がおすすめです。
この薬用ホットタブ重炭酸湯は血流アップの効果もあるので、冷え性に悩む人は1度試してみる価値ありですよ。
入浴剤のかわりにアロマオイルを少し垂らすこともおすすめで、冷え性に効くアロマを選んだり、好きな香りのアロマを入れることで心も体も温めることができます。
やはり冷え性対策はホルモンの正常化に努めると共に、基本的な対策もとりましょう。
冷え性の予防や改善の基本は、体を冷えた状態にしないことです。
そのためには外出時には適切は防寒具の用意も必要ですし、眠る時の寝具や部屋の温度も大切です。
入浴も大切ですが、体を適度に動かすことも欠かせません。
外出時にエレベーターやエスカレーターを使わずにマイペースでを階段上がるとか、バスの1停留所なら歩くことにするだけでも体の中の血流がよくなるものです。
就寝前の軽いストレッチ体操もいいでしょうし、定期的にジムなどで水泳をしたりすることも血行をよくするという面ではお勧めします。
ホルモンのせいにするのではなく、自分の体を動かすことでの冷え性対策を心掛けましょう。
これらのことを実践すると、ホルモン不規則タイプによる冷え性は抑えられるのではないでしょうか。
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